マネーエンジン
Money Engine
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お金を稼ぐエンジン。
普通はお仕事する人。稼ぎ手。
お仕事は色々ある。人それぞれに性に合うものを選んでいる。学校出てから定年まであるいは身体が言うことを効かなくなるまで。
中には仕事の駄目な人もいる。他人には出来不出来があるし運不運もある。
普通は仕組あるいは組織。事業・ビジネス。個人に依存しない逞しいエンジン。会社の株主はそのお零れを頂戴できる。
でも、駄目なエンジンもある。期待外れの経営あるいは想定外の環境変化。株が紙切れあるいは只の株主番号に終わることも。
ファンドは株式をミックスさせて保有する仕組み。此処には出来不出来があっても全体としてまあまあ世間の成長トレンドに乗っかっている。
自分がエンジンになって働くか、誰かがエンジンになって働いてもらうか。勿論この誰かは個人では不安定ですから組織形態。それも立派な組織でないと困りますが。
次の焦点は目利き。エンジン(ファンド)を選ぶ目利きの問題になります。エンジンのコントローラーと言うことかな。
お任せ運用。一任運用。ラップ。これって昔は大口相手に証券会社が提供していたサービス。むしろこれが普通だったかも。
アクティブ運用はしかし、負けのリスクが大きすぎる。一任運用の心算が、気が付いたらアクティブ運用の領域にのめり込んでいた。という事件(?)数限り無し。博打好きには、しかし、そのギャンブル性がたまらなく魅力で後を絶たない。
インデックス運用。これも大流行り。と言うか今はこれが主流。インデックスをミックスさせるものもあるくらい。
長期運用ならインデックスに負けはないが、短期運用ならそれなりにリスク。
リスクを軽減させるには債券を組み込んだファンドを選択する。リートも。所謂バランスファンド。リスクをさらに押さえたいなら、債券型ファンド、マネーファンドの領域に入る。
コントロールの決め手は持ち時間。時間が決定的。
零歳:出産祝い・お年玉。親が誕生記念の口座を開いて誕生記念のファンドを買う。いきなりNISA/IDECOが使えたら笑える。
10歳:お年玉貯金。これでファンドを買う。勿論今の知識ならインデックスファンド。狭い領域でなく広い領域。TOPIXでもS&PでもMSCIでも何でも良い。親に勝ってもらうかな。
20歳:お小遣い、アルバイト。で、ファンドを買う。インデックスファンド。少し幅を広げる。金額を増やす。
30歳:給与・副業。で、ファンドを買う。インデックスファンド。重点志向とバランス志向。リバランス。金額を増やす。
40歳:給与・副業。で、ファンドを買う。インデックスファンド。重点志向とバランス志向。リバランス。金額を増やす。
50歳:給与・副業。で、ファンドを買う。インデックスファンド。重点志向とバランス志向。リバランス。金額を増やす。
60歳:給与・副業。で、ファンドを買う。重点志向とバランス志向。リバランス。
70歳:年金。で、ファンドを買う。重点志向とバランス志向。リバランス。
80歳:年金。で、ファンドを買う。重点志向とバランス志向。リバランス。
90歳:リバランス。
百歳:ファイナル・リバランス。残高ゼロ。終了!(?)
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ここから本当のマネーエンジン
金は使ってこそ。
お金を飲み込んで増やすのはマネーエンジンの基本機能の一つだが、最も重要なのはそのマネーを使うこと。
世の中に無駄遣いはあるが、人生に無駄遣いはない。
お金を貯めるコントロールはファンドへの指図。これに関する指南書は世間に多い。だから誰でも常識として理解している。
次は崩し方。どのように崩しているか。これもマネーエンジンです。
A.いつから換金(現金化)を始めるか
一般的には、年金生活に入ったら年金の補填に崩し始める。60歳~70歳までに蓄えた老後資金の量と年金の額と必要な額とのバランスで是非を判断できる。
不足なら現金化を少し遅らせるなど工夫が必要。
資産形成が上手く出来た人は年金生活に入る前にファイアしてもいい。
B.いつまでに換金(現金化)を終了させるか
自分で自由に使えるお金は、自分で使えてこそ。所謂、健康寿命を意識するしかない。これは人それぞれ。人生の中で何を背負ってきたかで、変わる。自分の健康寿命を見極めるのは容易でない。明日の健康の保証はない。
ゲームの理論に従えば、早ければ早いほど良い。健康寿命を長く設定して、使い切りを先延ばしするのは最低の戦略。後期高齢者まで持ち越すなど以ての外。
終末期の出費を心配する人が結構いる。お葬式が代表格として、お墓とか、不動産とか、相続とか。意味がないことに気付いて欲しい。例えば、早死にした友人、学友、幼馴染、同僚とか思い出してみて。意味のない心配だと分かる。一所懸命生きた人を神は迎えるのだから。
健康寿命が尽きる前に、一日も早く現金化を終了させる。健康寿命と現金が尽きたらお迎えを待つ。
C.どのように換金(元気か)するか
これにも流行り廃りがある。
今流行っているのは、分配型ファンド。高配当型ファンド。月々のお小遣いの形で排出されるので、満足度も高い。でもコントローラブルでない。
分配型ファンドへの買い替えなど面倒なことは考えたくない。
次に流行るのは定期売却。分配でなく売却。スッキリ処分できる。定額売却と定率売却がある。一長一短。
一見して扱い易いのは定額。金額を特定できるので計画が立てやすい。ファンド価額の変動に一喜一憂しなくて済みそう。欠点は。期間のコントロールが不確定なこと。
定率は期間をコントロールできる。金額は価額の変動を受ける。この一喜一憂が見ようによっては刺激的で面白いかも知れない。
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楽天証券は唯一定額と定率の両方をサポートしている。証券会社を選ぶなら今は此処しかない。
SBI証券は残念ながら定額だけをサポート。
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大変なことが結論になっていることにお気づきかな?なんちゃって。
マネーエンジンとして利用するなら現在は楽天証券がベストと言っている。
二番手はSBI証券。
その他の証券会社は、定期売却サービスが充実していなくてマネーエンジンに採用できない。勿論、今から10年もすれば違った環境になっているだろうが、顧客ニーズを先取りして準備する姿勢がこの2つの証券会社にはあると言うことが重要です。
楽天証券:
もの凄い勢いで頂点に上り詰めようとしている。営業政策は大胆に打ち出せているが、課題はサポートだろう。人的資源が追い付いていない。杓子定規な対応をされたらとても老後資産どころではない。謝罪が出来ないのだ。
SBI証券:
最大手を自認するSBI証券が指を咥えて楽天証券を見ているだけとは思わないが肝心要に出遅れたのは結構な痛手だろう。
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定期売却の要領
年金は隔月支給。馬鹿なルールにした理由が分からない。政府は、これで手数料が変わるという金融機関が居たら外せばいいだけなのに、馬鹿官僚には何の判断も出来ない。銀行屋の言い成り。
現在は、2ヶ月に1回振り込まれる。定期売却も隔月にしてその隙間を埋める形が分かり易い。1年で6回の売却。10年で60回。20年なら120回。30年なら180回。自分は長生きだから50年の300回と考えた人はきっと来月には鬼籍に入っている。
早い方が良いのだから、区切り良く100回に考える。計算も楽だ。年数に戻すと16年。身体も財布も健康寿命は後16年と考える。世の中の見え方が変わる。長くも短くもない中途半端な年数。がんの宣告を受けた時と似たような感覚になるね。
定額売却なら現時点の1%を定額として設定する。期間の変動リスクはあるが、それで豊かな人生にチャレンジ。
定率売却なら1%で設定。丁度100回で無くなる。金額の変動リスクはあるが、思い切りセカンドライフを冒険できる。
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隔月1%:
いい響きだね。
1%が5万円未満ならアルバイトはもっと続けた方が良い。
1%が10万円あれば、まあまあ格好は付く。
1%が20万円あれば、大名の暮らしを真似てみよう。ちょっと無理か。
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1%が50万円。これを目指そう。50年掛かりそう。嫌、50年でも無理。人生色々あるから。でも目指すのは悪くない。
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【道草】
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