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今から20年前なら分配型ファンドが高齢者・年金生活者のゴールの一つだったのではないか。響きがいいね。毎月お小遣いが貰える感じ。年金支給が(誰かの都合で)毎月でなく隔月支給だから分配型ファンドも隔月タイプを選ぶ人が少なくない。年金が偶数月なら分配は奇数月にする。
例えば、普通の年金が夫婦で隔月40万円(月20万円相当)とする。少しでも使い過ぎると息が上がる。奇数月に10万円でも入ればなんとか息が付ける。普通の暮らしにしたいなら奇数月20万円(年間120万円)がゴールになる。
これを分配金で賄うって、実際は如何やれば良いのか。運任せの分配金でもはらはらどきどきで案外楽しいかも知れない。取らぬ狸をやると、分配は年間5%とする。5%=120万円なら原資は?=2400万円。利回りをミニマムラインの2%で見ると、原資は6000万円。まあ、この辺はいずれ不確定。
問題は実はこの原資にある。原資は全て妻や子供や孫への遺産と考えるなら、分配金だけで老後を凌ぐ発想でいい。しかし、残すファンドもあれば使い切るファンドもある場合。あるいは相続する相手がいない場合は一代で使い切ることも考える。勿論社会貢献に使っても良い。いずれの選択をしても、最も大事なことは原資を含めて管理あるいはコントロールできるかどうかと言うこと。
毎月分型ファンドはその特徴の為に処分する時の手順が面倒になりそうだ。分配の仕組は返って邪魔になる懸念。
ファンドもライフサイクルで考えないと間違える。最初は資産形成。基本はやはり積立になる。運よく手にしたお金をファンドに変えたり。少しずつ時間をける。運用。資産が自分で働いて太ってくれる。回収。分配または売却。
分配型ファンドの欠陥:(1)積立・資産形成・運用の段階で分配金を再投資に回したとしても税金が入り込んで来る。(2)分配と売却の組み合わせで資産の解消を図ることになるが、分かり難い。または煩雑。
分配型ファンドはライフサイクルのどの時点においても良いことは無い。分配金が楽しみと言うハートフルな側面は貴重だけど、冷静に考えるとメリットは何もない。
鉄則:資産形成段階・運用段階では再投資前提で設計したファンドを選ぶべき。基本的に分配しないファンド。
資産回収段階・資産解消段階では分配でなく定期売却サービスを利用する。月々の金額も、資産を殻にするタイミングも自分でコントロールできる。
結局、乱暴に言ってしまえば、分配型ファンドなど全く手を出す必要がないということです。昭和の投資環境では魅力的だったとしても今は無意味なファンドにしか見えません。これもまた「昭和遺産」と呼ぶべきものかも知れない。
(個人の一つの意見ですので、賛同も同調も求めません。悪しからず。)
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毎月分配型ファンド
毎月お小遣いが貰えるなら楽しそう。だから少し買ったりしたり。少しだから分配金などごくごく少額で小遣いにもならない。やはりある程度金額を大きくしないと意味がない。最初は分配金は手元に入れないで再投資に回す。
でも、
分配金には税金が掛かる。これが問題。売却しても税金が掛かるから失算を取り崩す段階では似たようなもの。
でも、
資産形成段階で税金の取り立てが入って来るなんて論外。複利効果も何もない。毎月分配型で資産形成など有り得ない選択。
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では、資産の積み崩し段階で毎月分配は有効かと言えば、必ずしもそうとは言えない。崩し方を自分でコントロールできない。
定期売却を利用する前提に立つと、毎月分配型ファンドは始末が悪い。アンコントローラブル(UnControllable)
定期売却サービスが無かった頃は毎月分配型ファンドは唯一の選択だったかもしれない。
しかし、定期売却サービスが一般化すると、毎月分配の存在意義は薄れる。逆に、もしかすると買ってはいけないファンドかも知れない。扱いに困る。予測のつかない分配金、または税金を取られる再投資。
それでも定率売却を選択しておけば売却を完了させる時期はコントロールできるだろう。
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今、保有している分配型ファンド:
- 処分(売却):〇
- 分配金再投資:×
- 分配金受取り:△:受け取ったお金は別に回す。
今、積み立てている分配型ファンド:
- 即時停止又は解約
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