見積依頼して辞退する企業が出てくる。
その前の相談の段階でも辞退する企業がある。
企業はなぜ辞退するのか?
見積は営業の基本。それを辞退するのは自殺行為。それでも辞退する理由はなにか?
- 忙しい。人手不足。
- 以前営業ベースで受注確実までこぎつけた案件があった。しかし、制作サイドから、工数が出せないとのことで、拒否されてしまった。別の巨大な案件が受注確実と目されていて、受注すると本気で工数は出せないと考えた。しかし、悪魔さんは指値のミスを誘って大型案件は失注。先に走っていた案件は既に顧客の怒りを買って今更話に乗る訳がない。
- マンション管理業界は高層マンションがいくつも竣工すると確かに大変だろう。そのいくつかが見込める大手デベロッパー系は、相当魅力的な案件でなければ見送りにするのは当然だ。
- 一方で、消費税増税不況、オリンピック景気の終了、東北復興開発のピーク終了、などの影響で、人余りの公算もあるから、簡単には辞退の判断はできない。
- 匿名照会への不安
- 大手はすぐに業界調整を考える。具体的な物件と、現在の管理会社を踏まえて、裏で調整が始まる。自分が手を出さないから、相手にも手を出させない(⇒居住者にとってはコストの高止まりリスク)。匿名ではそれができないから二の足を踏む。
- 調整相手にならないところなら、多くは小規模な独立系で、コストも安いから、相当な物件的魅力がないと手を出さない。匿名では、競争力のないレースに出るリスクと考え、辞退に傾く。
- 理念の欠落と低い対応力
- 匿名で辞退するのは、企業理念・経営理念が不明確な企業に多い。WEBサイトで文字になっていても、実体のない企業。
- 理念の裏付けになる顧客志向の対応力が不十分でも辞退を選択する。
実際に辞退した企業の担当者と少しでもやり取りすれば、意欲も能力もお粗末な場合がある。辞退したいけれどもその理由の説明すらできない人たち。こういう柔軟性のない企業では、形や構えだけ立派でも、実際の問題に遭遇したときは、問題の実情を考えないで、通り一遍の対応しか期待できない。あげくは契約書を持ち出してスペックの範囲でやってますと言い始めるに違いない。
大手でも自社物件注力が本当なら、問合わせ窓口も限定的。そういうしっかりした企業も見つかった。
だらしないのは、窓口を用意して、相手を見て(実際は相手を見ないで)、シャッターを下ろすやり口の企業。
美味しいところだけ相手にする。その企業の顧客(マンション)は美味しい。低いサービスと高い管理費を余儀なくされていると思っていい。
これもリストアップできそうだ。ブラックリストになるかな。
本当に人手不足ならホームページで呼び込みをやるなよ。
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