不要不急の定義と正しい理解



新型コロナウイルスに襲われた社会。今のキーワードは「不要不急」ですが、改めて考えると分からなくなる人が多いでしょうね。改めて考えることさえしない人もいます。そんなこと不要不急だからでしょう。

街をぶらぶら歩いていたとしても、それは、気分転換。何かを探している。何かを調べている。それぞれの目的だろうから、不要不急と決めつけは出来ない。

文字通りに捕らえるなら、

  • 「どうしても必要なこと」で「どうしても急ぐこと」で無いものは不要不急ということだ。
  1. ここはOR条件とAND条件が混乱するだろ。算数(数学)で集合が苦手だった人は苦労する。

分かりやすく言えば、

  • 最早これ以上の先延ばしができない大事な用事以外は全て不要不急となる。


これって個人の主観的なことにみえるけど、そういう訳には行かない。

目的と方法と成果が明確であることが「不要不急」でないことの要件だ。

  1. 先延ばしできない。(⇒先延ばしした場合のインパクトが明確で放置できない。)
  2. 目的が明確
  3. 方法も明確
  4. 成果や結果が明確。 

 こういう用事で外出が必要ならやむを得ない。

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PS;

先日のテレビで献血は不要不急に当たらないと説明していた。医療用の血液が少なくなっているらしい。国として、医療界としては献血の確保は喫緊の課題だ。

しかし、個人ベースだとそうでもない。インパクトの捉え方が個人ベースと国家ベースでずれてくるから。この手の問題は少なくない。明確に協力要請を出しておくべきだろう。



安倍晋三内閣は何でも先延ばししているから、彼らは不要不急の仕事しかしていないということになるのかな。


ケーススタデイ


理髪店・美容院
  1. 今日でなくてもいいでしょう。今月でなくてもいいでしょう。 ちょっとした整髪くらいなら自分で出来るようになってしまった。
  2. しばらく客は来ないのだから店は閉めなさい。休業補償は?⇒よく分からない。
帰宅
  1. 今日家に帰らないといけないの?。泊っていきなよ。 ⇒止まったら色々危険。
子供を迎えに行く
  1. 誘拐される。交通事故に遭う。
散歩
  1. 毎日、身体を動かさないと死ぬ。

@2021/10/05

中国から新型感染症(コロナ)のニュースが飛び込んできてそろそろ2年。感染症の恐怖におののいて色々なものがねじ曲がった。

不要:必要でないこと。あるいは、重要でないこと。

不急:急がないこと。あるいは、先延ばしが可能なこと。

不要不急:必要でないこと、または、急がないこと。

不要と不急の言葉を並べると、ここでは「OR条件」になる。

さらに言えば、不要不急は用法として肯定的に使うと相手を侮辱することになりかねない。『お前の仕事は不要不急なものばかり』とか。取るに足らない軽微なもの扱い。

不要不急の否定形は、OR条件を否定しているので、AND条件となる。即ち、重要かつ緊急。「不要不急でないもの」の正体は「重要かつ緊急」と言うことだ。

*

政府広報か企業のテレビCMで「xxxは不要不急ではありません」とやっていた。馬鹿だね。2つの要素を二重否定で使えば混乱する。素直に「xxxは重要かつ緊急です」とやった方がはるかに相手に伝わる。広報の目的を見失っている。

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