投資信託(ファンド)が繰り上げ償還されたら?





繰上償還

投資信託(ファンド)を購入するときは、普通は無期限のものを買う。

目的がはっきりしている場合は、運用期限が予め決められているファンドを買うのだろうが、知見も経験もないから、実際に買うことはない。それでも、期限付きを知らずに買うことはある。

繰上償還は、有期限は予定期限より早く償還すること。無期限なら計億運用を停止して償還すること。

世界の経済状況が目論見の前提から外れた場合、その結果、運用益の見通しが得られない場合に、資産損失を回避するために、運用を停止し、償還とする。

ファンド運用会社の事情が絡むこともあるでしょうが、基本的には良心的と思っていいでしょう。運用益を全く出せずに償還に至るファンドはあまり見たことがない。最初から読みが外れていたら、そのファンドマネジャーは雑巾がけからやり直しだろう。

さてと。

償還されると、キャッシュが証券会社の口座に収まる。タンス預金状態。スイッチングで別のファンド購入も可能だが、 それは一種のギャンブルになる。目論見の異なる別ファンドの動きも別物だ。

償還されると困るのは、タンス預金になってしまうこと。資産運用が止まってしまうこと。積立購入の前提(ドルコスト平均)が狂ってしまうこと。

償還はリスクということだ。

どのファンドでも同じだが、最初の目論見通りに、長期間耐えるファンドは無いと思っていい。常に償還リスクがある。これに耐えるには、絶対的ではないが、インデックス型ファンドしかない。目論見がないから狂うこともない。

償還されてしまってキャッシュになったら、長年お疲れさまでしたと言って何か買ったり旅行に出てもいい。想定外、予定外なら、ファンドにも押して運用を継続するしかない。



世界の経済は何年周期か知らないが、ドルコストを成立させるに必要な期間はどの程度だろう?。

30年。確かにそうだろうけど長すぎる。2年は短すぎる。実感覚としては5年がいいところか。60か月。計算が面倒から50カ月にしておこう。

仮に、10万円が償還金ならその2%、2千円が毎月の積立額になる。積立の場合は、購入単位が小さく設定されていることが多いから、2千円でも可能。



結論:

繰上償還されたファンドは毎月2%(定額)ずつインデックスファンドの購入に充てる。

償還は次々と実施されるから、また成績の悪いファンドは自分で解約するから、タンス預金の額が変動する。その前提なら、毎年あるいは変動のたびに見直して、5%ずつで積み立ててもいいだろう。原資に変更がない場合は、毎年積立額は減少していくが、この方が現実的だ。



  • 毎年特定日(例えば元日・4月1日・自分の誕生日・ 好きな日)
  • キャッシュ残高の5%(円貨やMRFなど)
  • インデックスファンド(世界株式、好みで毎年変更してもよい))
  • 積立設定



  1. これって、キャッシュを遊ばせていないの?。
  2. リスク回避とはそういうもの。



繰上償還の案内が来たら、そのファンドは資産保全モードに入っているので、値動きは少ない。周りが上げ時なら早く処分して流れに遅れないように買い替えるべきだろう。周りが下げ時なら、現金化して、十分下がった商品を買い直してもいい。償還だから黙っていても1,2カ月で現金化されるから、あわてる必要はない。

アクティブ系ファンドでは繰り上げ償還は頻度が多いだろうが、始末も難しそうだ。インデックス系とかバランス系の場合は頻度も少ないし、繰り上げ償還によるインパクトも限定的だろうね。

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